名入れカレンダーというと、一般的な壁掛けや卓上におけるものが、今のメインでしょう。
見やすいですし、インテリアとしても重要な位置を占めます。

予定を書き込んだりできるものも、便利な機能になっています。
でも、うちのカレンダーというと、そういったものではなかったのです。

うちのカレンダーは、いつの時代も勉強用でした。
その延長として日付が入っているもので、できれば見たくはないと思っていたのです。

大きい世界地図が印刷されているものが、一番メインだったでしょう。
細かに国名が入っているものもあれば、日本地図が印刷されているものまでいろいろと工夫が凝らされていました。

そのほかにも、九九の計算表にセットになっている、やたら数字しかないものもあったのを覚えています。
これでは片手落ちだということで、何の関係もないその学年で覚える漢字表まで一緒にされたものは、母のお手製だったのです。

楽しそうに作っている姿を見てしまうと、それはいらないとは言えませんでした。
それが常に目につくところに、これでもかと貼ってあったのですから、否が応でも覚えてしまったのです。
今考えれば、ありがたいことだったのですが、プレッシャーだったのも間違いありません。

新入学の時期になったりすると、真新しい机やランドセルとともに、大きなカレンダーが貼られていたりします。
その中には、見覚えのある世界地図のものもあったりするのです。

それを見ると、母が楽しそうに作っていた姿を思い出します。
歳を取ったのかもしれませんが、いつかその楽しさもわかるのかなと思ったりするのです。